入野古墳
昭和３４年６月１８日市指定史跡 浜松教育委員会
浜松市佐鳴台六丁目
三方原台地の南端、眼下に沖積平野を見下ろす台地の先端に築かれた径４２ｍ、高さ５．７ｍの円墳である。
現状を観察したところでは、墳丘北側に周堀とおぼしき凹地があったが、区画整理事業のため消滅した。
段築（だんちく）、葺石（ふきいし）、埴輪等の施設は認められないが、盗掘の記録もその痕跡もないので、
一応未発掘の古墳と見てよい。浜松の周辺において、最大級の規模を誇り、台地の縁辺に位置すること考慮すれば、
この古墳はかなり古式の様相を持ち、おそらく５世紀代における当地の大豪族の墳墓と考える事が出来る。