軽便鉄道 奥山線
       浜松市中区

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遠州鉄道奥山線は山奥を通っていたというわけではなく、終点が引佐(いなさ)郡奥山であることからつけられたもので、 大部分はのどかな田園風景の中を走っていた。同線は三方原や奥引佐の特産物を浜松に輸送し、また半僧坊大権現で有名な方広寺へ 参詣客を運ぶ目的で軌間762mmの浜松軽便鉄道として設立され、1914年(大正3年)に元城−金指間が開通、翌1915年に奥山 の手前の気賀までつながった。しかし平走するバスや自動車に客を奪われ、1964(昭和39)年11月1日廃線となった。