椿姫観音
     浜松市中区元浜町

浜松市中区元浜町の住宅街に悲運の女城主を祭る「椿姫観音」。戦乱の世に数少ない女城主として 今川家の引馬城(浜松市)を守り、1568(永禄11)年に徳川家康に攻められ、悲壮な討ち死にを したとされるお田鶴の方をまつる。
引馬城主だった夫を亡くし、幼い息子に代わり城下を治めたお田鶴の方。徳川の軍勢に城を囲まれ 降伏を迫られると、黒髪に純白の鉢巻き姿でなぎなたを持ち、18人の侍女とやいばをそろえて 立ち向かったと、とその最期が地元に伝えられています。
椿屋敷と呼ばれた居宅があった元浜町に死後、慰霊の塚が設けられ、1952(昭和27)年に町内の 人達が現在の観音堂を建立した。