焼津市花沢(はなざわ)地区

 静岡県焼津市花沢

集落は法華寺を北端として、その南に位置しています。屋敷は街道の西側に集中し、傾斜地のため石垣を築いて屋敷地を造成しています。 敷地の平場を最大限に確保するため、石垣は道路際から築かれており、その石垣の直上に農作業などで使われた附属屋が建ち並んでいます。
街道沿いには石垣と附属屋が階段状に連なり、独特の景観を作り出しています。また、集落周辺の傾斜地は生業の場所として使われ、 街道から望見できる場所に蜜柑畑や山林があり。特に蜜柑栽培は花沢を潤した生業でした。

  花沢地区
建物には江戸時代の主屋(母屋)や附属屋が散在的に残り、明治時代後半以降のお茶・蜜柑・養蚕の盛行とともに建物が増改築されてきました。 附属屋にはお茶などの農作業や蜜柑貯蔵のほか、蜜柑収穫時期に季節労働者が宿泊する建物も増築されました。 中には隣同士の附属屋の2階をつないで部屋とした建物もあります。
  法華寺山門
法華寺の創建年代についてはよくわからない。奈良時代につくられた国分尼寺が起源であるという伝えもあるが、不詳というほかはない。 比叡山の末寺として天台宗のお寺であったこと(現在でも焼津市内唯一の天台宗寺院である)、一時は多くの末寺をもつほど栄えたことは確かなようだ。
 
静岡県焼津市花沢地区 周辺の地図です。