磐田国分寺と府八幡宮いわたこくぶんじとふはちまんぐう
静岡県磐田市中泉
国分寺史跡
遠江国分寺は、奈良時代に聖武天皇の命によって建立された国分寺の一つで、現在の静岡県磐田市街の中心地に位置しています。 この遺跡は特別史跡として指定されており、昭和26年に発掘調査が行われ、七重塔跡をはじめ主要な伽藍が発見されました。 遠江国分寺は金堂を中心に、北側に講堂が、南側に中門が配置されていました。伽藍の範囲は東西180m、南北250mにも及び、その周囲にも関連した 施設が点在していたものと考えられます。 七重塔の跡には礎石が残っており、遠江国分寺の瓦も出土しています1. この史跡は市民の 皆さんによって活用されている史跡公園として整備されています。
府八幡宮
府八幡宮は、天平年間(729〜748年)に遠江国司であった天武天皇の曽孫桜井王(さくらいおう)が、遠江国府の守護として赴任された時、 遠江国内がよく治まるようにと府内に奉られたのが、始まりです。遠江国府は、最初に現在の二之宮・御殿地区に勧請され、その後、 見附地区に移転されるまでの間、一時、府八幡宮内に置かれていた、と伝えられています。寛永12年(1635年)に建立された楼門(ろうもん)は 静岡県の文化財に、中門・本殿・拝殿および 幣殿は市の文化財に指定されています。境内の建物の多くは、江戸時代に建造されたものです。


        

  遠江国分寺
遠江国分寺遺跡全景
  遠江国分寺
現在ある遠江国分寺      
  府八幡宮
正面の大きな鳥居
  遠江国分寺・府八幡宮付近の地図です。
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