浜松市天竜区佐久間町佐久間
御室家は、後醍醐天皇の皇子宗良(むねよし)親王に仕えていた御室民部卿「民部卿(みんぶのきょう)/戸籍を調べ、租税や賦役(ふえき)を司る役所の長官」
藤原光資(みつすけ)を始祖としており、現在まで640年余り続く家系。
1614(慶長19)年から1615(元和元)年にかけての大阪冬夏の陣に出陣したという記録も残っている。江戸時代には佐久間村(現:天竜区佐久間町)の
名主を代々勤めた。
御室家の屋敷は江戸時代中期の1755(宝暦5)年に建てられたとされ、今も残る長屋門は1997(平成9)年7月8日に浜松市(当時は佐久間町)の
文化財に指定された。
正面中央に両開きの板戸を備えた間口8尺(約2.4m)の門は、板張と漆喰(しっくい)塗の壁に桟瓦(桟瓦(さんかわら)/断面が波形をした瓦)
葺の屋根をもつ切妻造。
門の右脇に片開きのくぐり戸が設けられており、向かって右側が「八畳」(現在は土間となっている)、左側が「味噌部屋」と呼ばれていた。
長屋門は1929(昭和4)年に一部改築されているが、門の板や柱、梁、桁などは建築当時のもの。
御室屋敷 御室屋敷長屋門全景 |
御室屋敷 主屋の横にはお蔵があります。 |
御室屋敷 御室屋敷長屋門と立派な石垣 |
浜松市天竜区佐久間町佐久間御室屋敷付近の地図です。 地図をクリックするとGoogleの地図が見られます。 |