国宝 明通寺本堂

   

真言宗、御室派 棡山(ゆずりさん)明通寺の開祖は、平城天皇の御願寺として、大同元年(806)征夷大将軍坂上田村麻呂公 がこの地に本堂を建立し、棡(ゆずりぎ)の大木で、薬師如来坐像、降三世明王立像、深沙大将の三体を造り安置して明通寺と 名付けました。この本堂は正嘉2年(1258)今から700余年前鎌倉時代の中期に、当寺中興頼禅法印によって再建された ものである。単層入母屋造りで桁行5間(正面14.72m)梁間6間(側面14.87メートル)桧皮葺である。内部は梁間6間の 中央に菱格子欄間と格子戸の間仕切りを入れて前後を内外陣に分けている。所々に新様式と珍しい手法を施し大陸様式を 摂取しながら和様美を具えた優秀な密教建築である。大正10年6月から解体して大修理を行い、 大正12年2月に復元完成。昭和28年新国宝に再指定されました。

 国宝本堂 国宝本堂 本堂内部
 本堂内部 本堂内部 降三世明王立像