木曽の「清水寺」岩出観音

     南木曽 須原

300余年前、須原の一老父が馬の沓を作り商いをしていました。ある日、一人の威厳ある馬上の侍が馬の沓を求めました。 折り悪く片足分しかなかったのでその旨を侍に伝え、不足分を早速作り後から追いかけて渡しました。侍は喜んで代金を渡そうとしました。 しかし、老父はその侍の尊容に打たれて代金を辞退しました。すると侍は傍らにあった木片を取らせ「馬頭観世音」と書いて老父に渡し、 「必ずこれを信仰せよ。後日利益があるであろう」と言って立ち去りました。老父はそれを家に持ち帰り神棚に安置したところ光明を放ちました。 老父はそれを岩出山の岩間に祀ったところ、ますます光明を放ったのでした。岩出観音はこのようにして建立されたのでした。


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  「木曽の清水寺」岩出観音

道路から見上げた岩出観音の、京都の「清水寺」の様な柱組
  「木曽の清水寺」岩出観音

横から見ました柱組み
  「木曽の清水寺」岩出観音

雪の岩出観音
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