見付天神

 静岡県 磐田市見付1114-2 鎮座

矢奈比賣神社(やなひめじんじゃ)は、「見付天神」や「見付のお天神様」として親しまれ、遠近から参拝者がいらっしゃいます。 その創立年月は、詳らかとなっていませんが、延喜式内社に列しています。古くは磐田市元天神の地に祀られていましたが、いつの時代にか現在の地に奉遷されました。
相殿菅原大神(天満大自在天神)は一条天皇正暦四年(993年)に勧請奉祀されています。

  見付天神鳥居
『続日本後記』に「承和七年六月戊辰(840年)奉授、遠江国磐田郡無位矢奈比賣天神従五位下」とあり、また『三代実録』に「貞観二年正月戊寅 (860年)詔授、遠江国従五位上矢奈比賣天神正五位上」と神階を授けられています。
  悉平太郎(しっぺいたろう)
鎌倉時代 見付の里を、怪物から守った英雄犬 霊犬「悉平太郎」
磐田では悉平太郎と呼んでいますが、駒ヶ根地方では早太郎、又は疾風太郎とも呼んでいます。 悉平太郎については後日談がたくさん残っています。一説では、重傷を負いこの地に倒れたので人々は、見付天神横へ山神として祀ったともいいます。 又、秋葉街道犬居、阿多古大宮付近にて死亡したという話もあります。光前寺には「霊犬早太郎の碑」があって、無事帰山したものという話が伝わっています。
 
 静岡県 磐田市 見付
 見付天神周辺の地図です。