木曽 御料館

     旧帝室林野局木曽支局庁舎

     木曽郡木曽町福島5471−1

「御料館」は木曽町の建物で、文化財でもあります。この建物ですが、もともと宮内省御料局、後の帝室林野局の木曽庁舎でした。 宮内省御料局、帝室林野局というのはなじみのない組織ですが、戦前は皇室財産である山林が日本各地にありました。 もちろん自然や環境保護を目的にしたものですが、木造建築が主の時代です、森林を育てて売却するという事業も行っていました。 これが非常に大きな利益を生んでいました。この皇室財産の森林のことを御料林と言い、それを管理し、事業の運営を行う組織を 宮内省御料局と呼びました。御料局は 1885(明治 18)年に設置され、帝室林野管理局を経て、1924(大正 13)年に 帝室林野局になりました。 木曽には早くから支庁が置かれました。これは御嶽山を中心とする木曽谷周辺の大半が御料林だったからです。 ここで伐採した木材多く名古屋に送られました。

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  御料館の全景
アールデコの意匠がみられ、当時の建築様式を知る上でも貴重である。さらに、設計図面・棟札等が残っており、 多数の名建築を輩出した宮内省匠寮の設計で、請負が東京の業者であることが分かるなど、資料も貴重である。
  白い洋館作りで、車寄せもある玄関です。
  木曽郡木曽町福島5471−1 「御料館」付近の地図です。地図の画像をクリックするとGoogleマップの地図が開きます。